京都で100周年を迎える印刷会社社長のブログ

2011年度に創業100周年を迎える土山印刷株式会社。京都の老舗印刷会社として伝統を大切にしながら最先端デジタル技術との融合を目指し、「品質とサービス」をモットーに企業経営を進めております。

東芝・西田社長について

今大変気になっている経営者がいます。

東芝の西田社長です。

2005年社長に就任以来、米原子力大手ウエスティングハウスの買収に始まり、1兆200億円に及ぶ半導体投資、東芝セラミックの売却、東芝EMIの保有株売却、銀座の旧本社ビル売却、そしてソニーの半導体製造設備の買収と、事業の選択と集中を明確に進め、株価はチャートが示すとおりうなぎのぼりです。

西田社長の経歴が異色中の異色です。

大学は早稲田の政経、その後東大の政治学研究科で、研究者を志していたそうです。東芝での活躍が始まったのは、日本に留学していたイラン人の女性と結婚した後、イランへ渡り東芝と現地資本の合弁会社に入社してからです。その後ヨーロッパ法人の上級副社長、日本のノートパソコン事業の責任者を歴任し、赫赫たる実績を持って異色の経歴ながら、社長に就任されました。

現在日本の電機業界は各社とも総合電機を標榜し、「選択と集中」をキーワードに経営革新に取り組んでいるものの、事業特化の進んだ欧米勢と巨額投資でコモディティー化に対応する韓国をはじめとしたアジア勢に押され、未だグローバル市場では苦戦し、利益率も比較的に低水準を脱しない状況が続いているのではないでしょうか?

グローバル資本主義が進展している昨今、日本でも銀行、鉄鋼、流通、そのほかの業界再編が進み、自動車も欧米資本との融合が進んでおります。世界的な競争力が維持できなければ生き残れない、そんな過酷な企業間競争時代になってきたように思います。

自動車のように、ひとつの企業=ひとつの事業というのであれば、おのずから焦点が絞られましょうが、総合電機のような多種にわたる事業を包含する事業体は本当に運営と判断・決断が難しいだろうなと感じさせられます。

そんな中、日本でも勝ち組といわれている企業は果敢に「選択と集中」に取り組んでいるように思えます。(松下の中村会長は社長時代にさらに過激に、「破壊と創造」とおっしゃっていましたね)シャープも液晶に特化し、当時の社長さんが「今は当たり前のブラウン管テレビを撤廃し、すべてのテレビを液晶化する」と期限設定をして発表されていたのに驚いたこともありました。

グローバル資本主義の時代において、世界で勝てる事業でないと利益は得られず、長期間存在し得ないということが、特にグローバル市場で競争する企業にとっては常態化してきたようです。深い洞察と信念に基づいて市場と業界をグローバルに解き明かし、また自社の強みとリスクを熟知したうえで明確なビジョンと戦略を決定し(事業の選択特化)、果敢に執念を持って実践し続けられる経営トップ、というリーダー像が浮かび上がってきました。

私たち中小企業においても、現在勝ち組と目されている会社は、トップが信念を持ち、また自社の強みに対して圧倒的な自信を持って経営に当たっておられるようにお見受けします。

多くの場合、凡庸な同業者が広く浅く事業に取り組んでいるのに対して、そういう経営者は事業や受注の内容に対して意識的に限定を設けておられますし、またその特長を磨くために思い切った先行投資を果敢になさっています。

規模の大小や業界にかかわらず、ベストのものをベストの市場に、という信念のある経営、大局観を持った経営(西田社長言うところの「カリキュレイテッドリスク」をとる経営)が必要になってきたように思います。

私自身も自社のブランドや価値をもう一度真剣に深く把握しながら、お客様にベストのものを提供できる信念と大局観、そして不退転の決意としつこい継続力を身につけて行きたいと思います。


Categorised as: 日記



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