京都で100周年を迎える印刷会社社長のブログ

2011年度に創業100周年を迎える土山印刷株式会社。京都の老舗印刷会社として伝統を大切にしながら最先端デジタル技術との融合を目指し、「品質とサービス」をモットーに企業経営を進めております。

常に新しい技術と商品で市場を切り開いていくたくましい企業を目指します。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は皆様方からのご支援・ご指導をいただきまして、厳しい中にもさまざまに実りのある年とさせていただくことができました。新年のはじめに改めて心から御礼を申し上げます。有難うございました。今年も変わらぬご好誼を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

昨年は、経済の激変・新政権の誕生により新たな時代が始まった年として記憶されることになるのではないでしょうか?1989年の冷戦構造終結と日本国内のバブル崩壊、2001年の9・11アメリカ国内同時多発テロ、2008年のリーマンショックとこの20年間世界の構造は大きく変化してまいりました。

世界は冷戦時の良くも悪くも比較的安定していた社会から、20年足らずの間にアメリカ一極体制とグローバル市場経済の時代、グローバル市場経済の暴走と世界多極化の時代を経て、国家社会主義的状況とアジアの台頭という新たな変化が次々と生まれていく「カオスの時代」はますます混迷の色を深めていくようであります。

日本は新政権が誕生し、大いに期待をされるところではありますが、現在そのビジョンを現実に適合したロードマップに落とし込むために苦戦をしているようであり、安定感が得られるまでは、相応の時間がかかりそうな状況に見えます。そんな中でも経済は国内の需要減少とデフレ傾向、雇用の場の喪失、産業構造変革の遅れと競争力の低下、アメリカ等の需要回復の遅れ、財政状況の極度の悪化、などの悪材料の連鎖により厳しい状況が続いています。

しかし、このような時代であるからこそわたくしたち産業人の一層の自助努力と覚悟が求められているのだと思います。

幸いなことに日本の周辺には歴史的にもまれに見る成長エリア=アジアを有しています。又日本は欧米とともに自由と民主主義、人権などの価値観を共有し近代という時代を協働して創出した経験と知的資産をもち、古代より連綿と続く歴史に裏打ちされた文化とその遺産、又豊かな精神風土に恵まれております。

第2次産業革命ともいえる、今後の新エネルギー、環境市場の創出に際してあらゆる製造業が技術リードで世界の新しいマーケットを切り開く一方、生産性が低いといわれている農業、林業などの一次産業、教育、観光、福祉、医療等のサービス産業を外国人労働の規制緩和、正社員中心の労働・雇用慣行の方向転換を起爆剤として生産性を高め一層の高付加価値化していくことにより、拡大していくアジアの外需と相対的に大きな内需の両輪を回して健全な成長経済へと転換していくことができるのではないでしょうか?

私たちの属している、印刷、メディアの世界というのは情報を正確にスピーディーにまたわかりやすく伝達することで社会と産業の効率化に寄与するものであります。また美しい文化遺産や美術を美しいままに表現し人の心を豊かにし、後世にまで伝えていくことも重要な使命です。また企業として地域社会の活動に参加し、直接の社会貢献に携わることも企業としての重要な役割と心得ています。

当社としては現在のような歴史の転換点において、積み重ねてまいりました、「技術力」「品質力」「サービス力」をベースに新たな社会のニーズにお応えする商品・サービスを開発・強化し、社会にお役立ちをしていくことで着実に社会貢献をしてまいりたいと考えています。
1.お客様支援の強化

従来当社は老舗の印刷会社としてきめ細かいお客様対応と品質の重視を会社の信念として取り組んでおります。特に昨今は厳しい経済環境を反映してお客様企業のご担当者のご負担は大変大きく、プロの印刷・メディア企業として安くて効果的なメディアの活用法、合理的で効率的な印刷管理の進め方をご提案できるよう取り組んでおります。

1 デジタルワークフロー&カラーマネジメントシステム
デジタル化と色調管理が進み、従来よりもプロセスを短縮したり校正紙を簡易校正にすることで安定した品質を保ちながらコストや納期をさらに改善することができます。

2 品質管理の追及
大手製造業の品質管理責任者を採用して10年来ISOをモデルとした品質システムのレベルアップに取り組んでおり、一昨年、昨年と始めた当初から比べますと赤伝の発生率が10分の1程度まで改善されてきています。昨年からは前向きに提案する品質、ということで危険予知活動に取り組んでおり、未然に事故を防ぐ提案を実施し、お客様からの好評をいただいております。

3 お客様ニーズへの対応
効率的な印刷管理の進め方提案をはじめ、当社工場見学の積極的推進、安くて効果的な「印刷通販」の活用推進、お客様新分野のプロモーション事務局の運営、ウェブサイトの業界分析と導入など印刷製造だけではなく、企画デザインから、クロスメディア、お客様の業務支援まで幅広くお応えをしております。
2.総合カタログの商品力強化とワンストップサービス化

昨年来多くのお客様をお伺いして、市場調査をさせていただいたところ多くのお会社で総合カタログが販売促進上の主力ツールであり、内容の向上、活用法の工夫、又コストの削減が課題であることがわかりました。と同時に短時間に膨大なボリュームの校正作業が発生し、担当の方には相当なストレスを与えていることも把握することができました。その後、総合カタログの商品力を強化してお客様のマーケティング支援をすることをテーマに取り組んでおります。

当社はもともとカタログを主力商材として事業を営んでおり、総合カタログの実績も豊富に有しております。このような蓄積した経験と最新の技術力をベースに「日本一短時間にストレス無く、優れた総合カタログをつくる」を合言葉に、経験値の高い制作スタッフの充実、生産プロセスの適正化・標準化とお客様支援体制の強化、CMSと6色印刷をベースにした色品質と表現水準の高度化をはかり、徹底して商品力を強化いたしました。同時に最近はカタログで商品を確認し、ウェブを使って発注をすることも増えており、又総合カタログの機能をウェブが代替・支援するケースも増加しております。当社は該当業界のウェブ分析も進めており、業界ごとのウェブあり方、先端事例についてもアドバイスしながら導入のお手伝いをすすめております。その他総合カタログと連携のあるさまざまなプロモーション・プランニングとクロスメディア、物流等についても事例を蓄積してきておりますのでご興味がございましたら一度ご相談下さい。
3.高級美術印刷の市場開発

「本当に良いもの」を知る世代の定年と高齢化の時代となって、文化遺産や美術品の美しさをそのままの美しさに表現していくことは、印刷を生業にする私たちにとってますます重要な責務です。しかしながら、業界の過剰供給と利益減により、常に新しい設備に投資し、技術革新を進めることが難しくなってきております。当社は従来の外注依存体質から、3年前の新本社移転に伴って内製強化に取り組み、印刷業(同業)のお客様の開発と印刷通販の事業開発に成功して所期の目標を達成しております。このことにより最新のオフセット印刷機しかも6色仕様の導入により更に高度な印刷物に挑戦することを可能にしております。6色印刷はテレビのデジタルハイビジョンの鮮やかさと同様、人間の視力が捕捉できる色域の85%程度を表現でき、4色印刷での65%程度に対して圧倒的に鮮やかな表現を可能にしています。これにFMスクリーン製版や高精細の製版・印刷技術を加えるとより諧調の豊かな美しい印刷物が完成します。昨年度この分野のコスト削減に取り組み通常の4色印刷と変わらない価格帯にてご提案致しておりますので皆様方の積極的なご活用をお願いいたします。
4.印刷通販市場の開発

あらゆる領域でインターネット通販が伸びてきていますが、印刷においてもその例に漏れません。当社も3年前から印刷通販に取り組んでおり昨年は前年対比売上300%の成長事業となっております。印刷も以前はあらゆる工程が長年の育成が必要な職人の世界でしたが、最近はデジタル化の進展と短期習得可能な優れた設備の普及により、大幅なコストと納期の削減が可能になってきております。このメリットを最も享受していただけるのが「印刷通販」であり、営業レスとお客様サイドでのデータ作成により、数百部からカラープリントより安い価格で美しい印刷が簡単に入手できる時代となっております。特に当社は大手プリンターメーカー様と取引があり、そのご縁で「カラーマネジメントシステム」の充実については定評をいただいております。結果品質面については多くの「プリントプリウス」ご採用者の皆様から喜ばれています。「知る人ぞ知る」で既に多くの企業とお客様が、お使いになっているシステムですが、まだまだご存じない方も多いので、その利便性につき今年はさらにお伝えし多くの方にお使いいただこうと考えております。また、今後はせっかく多くの方にお使いいただいているサイトですので、当社とご縁のある美術作家の方の作品をいろいろなグッズに展開して物販のサイトとしても展開していく考えですので、ご期待下さい。

当社は創業1911年の企業であり、今年はプレ100周年という位置づけです。老舗企業だからそれでいい、という時代は過ぎ去っており私たちは古くて新しい企業、伝統と革新を常に念頭においてさらにお客様に喜んでいただき、常に新しい技術と商品で市場を切り開いていくたくましい企業を目指しております。皆様方の更なるお引き立てをお願いいたしまして年初のご挨拶に替えさせていただきます。今年もよろしくお願いいたします。


Categorised as: 日記



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>