京都で100周年を迎える印刷会社社長のブログ

2011年度に創業100周年を迎える土山印刷株式会社。京都の老舗印刷会社として伝統を大切にしながら最先端デジタル技術との融合を目指し、「品質とサービス」をモットーに企業経営を進めております。

SMBCトップセミナー「激動する世界と日本の針路」

当社のお得意先様であるSMBCコンサルティングが主催するセミナーが、15日、16日と大阪はリーガロイヤルホテルで実施されました。
総勢7名の有名講師が講演をされましたが、特に耳に残ったキーワード、キーフレーズを記載したいと思います。

日本経済研究センター特別顧問 小島明氏

・    ドラッカー氏のメッセージ「日本は自らの近現代史に誇りを持ち、少子高齢化と環境、エネルギー問題を自らのチャンスに変えよ」

国際問題アドバイザー 岡本行夫氏

・    1992年アメリカでは「世界は今新しい300年の入り口に立っている。ルネッサンス、帝国主義、産業革命、国民主権の時代を経て、アクターが国家、巨大企業、都市、地域統合体、個人それぞれが競争し、協働する時代になってきた」とのパラダイムシフト論が熱っぽく議論されていた。

東日本旅客鉄道株式会社顧問 山之内秀一郎氏

・    国鉄の歴史はこれからの日本が経験することの先駆的事例。2兆円の売上に対して6兆円の赤字を出して恥じることがなかった。債務は莫大。技術レベルの著しい低下。官僚的体質。既得権の保護と改革への抵抗。本当に民営化は成功するのかと思ったが、財政規律の健全化をてこに債務の削減に全力を挙げた。今では利益を計上し、フランスからの国鉄団が驚嘆の声を上げ、中国での新幹線が実質日本製となるなど、経営、技術、安全性、効率性等において世界トップレベルを誇れるところまで来た。未来は明るいと思い、規制改革、既得権の破壊に取り組めば、必ず日本は良くなる。

伊藤忠商事株式会社取締役会長 丹羽宇一郎氏

・    アメリカのドルの大暴走がおきている。89年ベルリンの壁崩壊で、資本主義と共産主義の競争状況が終結し、資本主義一辺倒となった。自由化、規制緩和、グローバリゼーション。アメリカは強い日本の実体経済に対応すべく、ドルの金兌換を停止し、金融経済の拡大を図った。実体経済と金融経済の規模の差は180兆ドル。天文学的な数字であり、この余剰のドルが莫大な投資マネーを生み出し、欧米企業の時価総額を巨大にしてきた。一方日本はバブル崩壊の真っ只中。これが失われた10年の大きな1側面。ここに新興工業国の勃興、エネルギーの高騰、サブプライム問題がつながって、世界経済の大変調と、グローバルな格差拡大が起きている。

外交・安全保障の専門家である岡本氏は、日本の先見性のなさ、戦略の欠如、軍事なき日本におけるODAの戦略的重要性とその大幅削減につき大いに心配され、拡大し力をつけていくアジア諸国あるいはブリックス諸国、そして変調著しいが実は国家として若々しく、人口も成長を続けるアメリカ、そしてエネルギーを含めた原材料国の勃興を横目に日本が今後いかに生き抜いていくかきわめて悲観的なトーンでお話になられました。

一方、小島氏、山之内氏、丹羽氏は、日本国の現在おかれた状況の厳しさ、財政状況、戦略性の欠如、心の崩壊などにおおいに懸念をもたれている中、一方で個々が自立の精神を持ち、政治に依存せず、前向きな精神を持って取り組めば必ず道は開けると日本のポテンシャルに期待を示され、特に私自身は、ドラッカーの言葉を懇切に解説され、「明治維新、戦後復興、公害問題、石油ショックなど時々の課題を克服してきた日本にとって、少子高齢化は世界が今後共通体験する課題であり、環境・エネルギー問題解決は公害・石油ショック以来の日本のお家芸であり、それぞれ世界に先駆けて克服することが21世紀の日本の主力商品となりうる。」「経済成長率とは資本投入の伸び+労働投入の伸び+生産性の伸びであり、グローバルな資源(資本、人材)の活用と国内の低稼働な人的資源(高齢者、女性、若者)を活用できる、大幅な規制改革の続行が経済成長を可能にする。」と説かれた小島先生のお話に大いに共感した次第です。

今回のセミナーは私にとって今後のわが社の長期的な方向を考えるにあたって大変良いヒントと整理を与えてくれることになったように思います。

講師の皆様、またこのような機会をご準備いただいた方々に心から感謝を申し上げたいと思います。


Categorised as: 日記



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